2018年パッチョカレンダー元ネタの絵画を調べてみた<7月~12月編>
ボケーっとしてたら、今年の上半期もあと1か月!
2018年パッチョカレンダーの元ネタ作品の第2弾、下半期編です!
(上の写真は3月のパッチョ原画展に展示されていたものです♪さりげなく電パッチョがいますね!)
上半期編はこちら↓
7月 湖畔
<題名>湖畔
<作者>黒田清輝
<制作年>明治30年(西暦1897年)
<種類>油絵
<所蔵>黒田記念館
<コメント>
実は、私がこの記事を書こうと思ったのは、この絵がきっかけなんです。見たことはあるはずなのに、それに日本の方の作品なのに、題名も作者も知らない・・ちょっと恥ずかしいな、と思ったんです。
作者である黒田清輝は「近代洋画の父」と言われているそうです。・・というか、私はこの絵が油絵とは思っていませんでした!いかにも涼しげだし、水彩画かなあ、と。
女性の表情や髪の質感も日本的で素敵ですね。モデルは23歳当時の照子夫人だそうです。
<画像参照元>
8月 ひまわり
<題名> ひまわり
<原題>フランス語: Les Tournesols、オランダ語: Zonnebloemen
<作者>フィンセント・ファン・ゴッホ
<制作年>1888年頃
<種類>油絵
<所蔵>ノイエ・ピナコテーク?
<コメント>
素人の私は「ゴッホ=ひまわり」と思ってしまうくらい有名な作品ですが、ゴッホが作成した「花瓶に挿された向日葵をモチーフとした油彩の絵画」は7点もあるんだそうです。知らなかった・・
確かに、今回調べてみて、画家さんは繰り返し同じモチーフで作成されるんだなあ・・と感じました。
複数の「ひまわり」を見比べてみて、私はパッチョカレンダーの元画は「3番目の作品」なんじゃないかな、と思います。背景や花瓶の色が近い・・というつまんない理由からですが(汗)
1つだけ電パッチョが隠れてるのがいいですね!
<画像参照元>
9月 落穂拾い
<題名> 落穂拾い
<原題>The Gleaners
<作者>ジャン=フランソワ・ミレー
<制作年>1857年
<種類>油絵
<所蔵>オルセー美術館
<コメント>
「落穂拾い」とは、「穀物の収穫後に、または収穫に加えるために、田畑に散らばる穂を拾い集めること。」だそうです(Wikipediaより)。
私は、この絵を「3人の女性が農作業をしている、労働者を描いた絵」と思っていたのですが、落穂拾いをするのは自分で耕す畑もないような貧しい者なのだそうです。
聖書にも「畑のものを全て刈り取ってはならない。残ったものは貧しい者のものとせよ」という主旨の言葉があるそうで、昔からこのような慣習があったんですね。
そう考えると、元の絵が寂しく見えてしまいますね・・
カレンダーのパッチョは笑ってくれているので、元絵に込められた意味にも心を馳せつつ、収穫に感謝したいと思います!
<画像参照元>
10月 叫び
<題名>叫び
<原題>ノルウェー語: Skrik、英語: The Scream
<作者>エドヴァルド・ムンク
<制作年>1893年
<種類>油絵
<所蔵>オスロ美術館
<コメント>
小学生でも知っている「叫び」。私は中央の人が叫んでいるのかと思っていたんですが、中央の人は「『自然を貫く果てしない叫び』に怖れおののいて耳を塞いでいる」んだそうです!えー、そうなの?!
ちなみに、後ろの2人は中央の人の友人(一緒に散歩している)、背景は「血のように赤く染まったフィヨルドの夕景」だそうです。
私、「後ろの2人から刺されそうになって叫んでいる」と思っていました・・
この作品も、油絵の他、同じ構図でテンペラ画やパステル画、リトグラフなどが作成されているそうです。
<画像参照元>
Edvard Munch, The Scream – Nasjonalmuseet – Collection
11月 果実を持つ女
<題名>果実を持つ女
<原題>Woman Holding a Fruit
<作者>ポール・ゴーギャン
<制作年>1893年
<種類>油絵
<所蔵>エルミタージュ美術館
<コメント>
生涯2度に渡りタヒチに滞在し、タヒチ(特に女性)をモチーフとした多くの作品を残したゴーギャンですが、調べれば調べるほど小さい子を持つ自分としては、ちょっとアレですね(-。-;)
(他の方もそうですが、画家の方の人生ってなかなか壮絶ですよね・・)
パッチョが果物持って歩いてる村があったら、正しく楽園ですね!
元絵の方は女性の耳飾りが印象的ですが、パッチョはしてませんね。
12月なんて題名に「耳飾り」って入ってるのにしてない・・作者のこだわりがあるんでしょうか?!
<画像参照元>
12月 真珠の耳飾りの少女
<題名>真珠の耳飾りの少女
<原題>オランダ語: Het meisje met de parel、英語: Girl with a Pearl Earring
<作者>ヨハネス・フェルメール
<制作年>1665年頃
<種類>油絵
<所蔵>マウリッツハイス美術館
<コメント>
フェルメールの代表作として有名なこちらの作品ですが、正確な作成年、モデルが誰なのか、誰かから依頼されて作成されたか、など謎が多い作品なんだそうです。
ターバンの青い色が印象的ですが、当時青の絵具は大変高価だったそうです。少女の初々しい表情とターバンの青が合っていますね。
また、パッチョと言えば青!ですもんね!パッチョと深みのある青のターバンも似合いますね。
パッチョ、よく見ると「ターバン(頭に巻く)」というより帽子になってる(笑)巻いちゃったら耳が隠れちゃうからかな?
<画像参照元>
最後に・・
軽い気持ちで書き始めたら、意外と時間がかかるネタでした(^▽^;)
美術素人なので、コメントが浅くて申し訳ないです・・
でも、個人的にはパッチョと元絵を並べて見れるだけでも満足しています!
色んな画家のことを(浅くですが)調べられたのも、いい経験でした。
来年のカレンダーも楽しみです♪(気が早い・・)